私が若い頃、様々なストレスを抱えてアルコール依存症になった辛い経験が、今の充実した日々を送るために必要だったことは明らかです。
自意識過剰で神経衰弱的な性格により、毎日の生活が針のむしろのようにやりきれなくなり、藁をもつかむ思いで様々な精神修養法を行いました。
若い頃に悩みも何もない生活をしていたならば、このような精神修養法を行うことはなかったし、はたして現在のような平穏な日々を送っていられたかと考えると決してそんなことはないと思います。
そのような辛い思いが、人を思いやる一助になっているし本当に人生勉強になったと思います。
これから数回、このブログで自分が歩いてきた道のりを書いていきます。
若い頃から順風満帆でない、針のむしろのような苦難の人生を歩いてきた人間が、呼吸法によりどのような変貌を遂げたかです。
それが今現在苦しんでいる若い人の一助になれば幸いです。
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人生で一番重要なこと
このような人生を生きてきた自分が、人生の中で一番重要なことは何かと問われたら躊躇なく呼吸法と答えます。
若い頃の自意識過剰で神経衰弱的な性格を治してくれたのも呼吸法だからです。
坐禅、ヨガ、気功、太極拳、マインドフルネス、西野流呼吸法などを行いましたが、全てに共通するのが腹式呼吸法だからです。
どの精神修養法にも一長一短があると思います。
静的な方法と動的な方法があり自分に合った方法を模索して行くのがベストなやり方だと思います。
呼吸法との出会い
呼吸法により自分の心がどのように変化したか検証します。
若い頃はとにかく心が揺れ動いていました。
職場でも人からどう思われるかが最大の関心事でした。
仕事のことなどより、とにかく人から良く思われたい一心で生活していました。
孤独だったのだと思います。
大学時代に初めて一人暮らしをし、非常に寂しい経験をしました。
常に人との触れ合いを求めていましたが、なかなか気の合う友達もできず人恋しくしていました。
そんな下地があり、人に嫌われたくない、仲間外れになりたくない、しかし自信は全くないので常に人の言動にビクビクしていました。
こんな生活ではストレスが溜まる一方で、その発散のためにアルコールが必須になっていくのは当然の事でした。
何をしても楽しくないし、針のむしろ状態が10年以上続きました。
そんな状態を何とか変えたいと始めたのがヨガでした。
ヨガ教室に2年ほど通いました。この時教えてもらった呼吸法が全ての基本になりました。
しかし生活と仕事の疲れなどにより、その後中断を余儀なくされました。
あまりにもヨガの効果を期待しすぎていたために、効果が中々目に見えないためしびれを切らしたと言って良いかもしれません。
その後、太極拳、気功、西野流呼吸法などを行いましたが、これといった大きな変化は見られませんでした。
ただ30歳代半ばぐらいからは、自意識過剰で人からどう思われるかという強迫観念からは少しずつ解放されていきました。
しかし、この頃から仕事の責任感が増えてきて、人間関係からのストレスなどでアルコールの量はどんどん増えていきました。
人生の成長過程での呼吸法との付き合い方
しかしこのままでは間違いなく自分の人生は長くないと自覚し、藁をもつかむ思いで様々な性格改造法、精神修養法を探しました。
その結果、やはり自分には坐禅、ヨガ、気功、太極拳、マインドフルネス、西野流呼吸法などを突き詰めていくしかないと悟りました。
若い頃はいずれも長続きしませんでしたが、まず坐禅を毎日朝晩15分行うことから始めました。
そして数か月後には1日45分の坐禅を行えるようになりました。
ゆったりとした腹式呼吸による坐禅ができるようになると、坐禅後に心が晴れ晴れとしてくることが分かりました。
これは脳内からセロトニンが出ていることによるものだと後に知ることが出来ました。
坐禅をやるようになってから一番はっきりした変化は、雑念がわく頻度が減ったことです。
以前は、起きてる時間は100%雑念だらけでしたが、しだいに50%になり今では20%くらいに減りました。
雑念が減ってくると一番変化することは勘が鋭くなることです。
勘が働いてくると物事がスムーズに運び、予知能力とでもいえるような不思議な感覚がでてきます。
旅行に出かける前まで雨が降っていたのが、出発の時間が近づくと急に止んだりすることを頻繁に経験するようになります。
このような実体験を持った不思議な現象を経験すると、人間は元々このような能力が備わっているのだけれども、雑念などによりその能力がかき消されてしまうのだと実感します。
そのような不思議体験を重ねるうちに、少しずつですが自信も生まれてきました。
人にどう思われようが良いではないかと、割り切ることが少しずつですができるようになりました。
つづく。
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