ある程度の年齢になると、昔の叶わなかった夢を思い出して、悔しい思いをすることがあります。
例えば、初恋の人と上手くいかなかった、どうしても入りたい大学があったけれども入れなかった、好きだった人と結ばれなかった、希望する仕事に就けなかった、子供に恵まれなかった、結婚できなかった、好きだったのに離婚された、希望する役職に就けなかったなど。
今更叶うことが決してない諦めきれない夢。
人には沢山の叶わなかった夢があります。
今更叶う事が決してない、しかし諦めきれない夢があると辛いものです。
そんなことと、どう折り合いを付ければ楽になるのでしょうか。
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夢の考え方
叶えようと思わなくても叶った事が沢山あるはずです。
それは夢が叶ったことと同じことなのです。
ただそれを夢と思わなかっただけです。
あなたが簡単に叶えたと思っていることでも、他人には叶えられない夢ということもあります。
例えば早い時期に結婚している人にとって結婚なんて当たり前にすることで夢を叶えたとは思っていないはずです。
しかし結婚できなかった人には、結婚は叶わぬ夢なのです。
あなたが今普通に生きているのであれば、かなりの夢は叶えてきているはずなのです。
ただそれを夢と思わなかったから不満が残るのです。
簡単に言うと、ある夢を夢と考えるか考えないかによって叶う叶わないは決定されることになります。
夢は叶わないもの
夢を叶えることを重要なこととしてとらえるから深刻になるのです。
なかなか叶えられないから人は夢と言う言葉を使うのです。
誰しも夢はほとんど叶わないものだと納得すると、人生が急に開けてきます。
人生の試練と捉える
夢が叶わなかったことによるその経験があったからこそ、人間的にも成長して人の痛み、悲しみが分かる人間になれたのではないでしょうか。
実は叶わなかった夢があるから人は成長できるのです。
そう考えると叶わなかった夢と折り合いをつけることができるのではないでしょうか。
絶対肯定という考え方
絶対肯定という言葉があります。
その時は非常に悔しく残念な思いをしたとしても、長い目で見た場合それば正解だったという考え方です。
例えば、こんな話があります。
若い頃に憧れていた女性が身近にいて、何とか結婚したいと願っていました。
しかし、その男性と親しい友人と仲よくなり結婚してしまいました。
その時は、死んでしまいたいほどの苦しみを味わったといいます。
嫉妬心、親友への憎しみなどで夜も寝れない日が続いたと言います。
半年後にやっと立ち直り、普通の生活ができるようになったといいます。
しかし、理想の女性を失ったという思いは長く続き、普通程度の思いの女性とは中々結婚する気にならず、50歳代まで独身を続けました。
しかし、人生の中で一度は結婚しないと後悔するのではと考え、50歳代半ばで普通の女性とやっとのことで結婚し普通の幸せをつかみました。
その後何年かして、その若い頃憧れた女性が若死にしたことを知りました。
その憧れの女性と結婚して幸せな生活を送っていたとしても、最愛の妻を失った深い悲しみを経験しなければならなかったのです。
このように、後で振り返ってみなければ人生の幸不幸は分からないものなのです。
アップル創業者のスティーブジョブズが、スタンフォード大学の卒業式の来賓あいさつで言った言葉があります。
若い頃に行ったことは点であり、それが将来どのような事になるかは分からない。
しかし、その点は将来繋がりだして面となり成就するということを語っています。
要するに、何かをしたこと(点)は将来必ず何かに結びついて成就(面)されるということです。
こう考えると、人生には何一つ無駄なことはないし後悔する必要もないということです。
別な言い方をすると、全ての物事は絶対的に肯定すべきだということです。
こう考えると、人生は何があっても生きるに値する経験であり、そしてどんなことが起こっても後悔など必要ないということなのです。
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