アルコール依存症の人を数人知っていますがみんな良い人でした。
若い頃は人の面倒見が良くて、自分のことを犠牲にしてまで人に気を使っていました。
あまりにも周りの事に気を使うために、ヘトヘトに疲れるのでしょう。
その疲れた神経を癒すために酒を飲むことになるのです。
それを繰り返しているうちに、アルコール依存症になってしまいます。
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性格の変貌
初めは職場などで気を使いすぎて疲れた神経を癒すために飲み始めます。
週に3回くらい飲んでいた人も、月日とともに週に5回になり7回になりと毎晩飲むようになります。
少しずつ毎晩飲む酒の量も増えていき、1年もたたないうちに毎晩3合以上を飲むようになります。
長期間の飲酒により脳から出るセロトニンの量が減っていき、幸福感が少なくなり素面の時に辛い思いをすることが多くなります。
そうなるとその辛い思いを癒そうとしてさらに酒の量が増えていくのです。
そんなことを5年間も続けていくと、自分が気づかないうちに性格も少しづつ変わってきて、自分を中心に考える身勝手な行動が増えてくるのです。
中年にもなると、若い時のあの人当たりの良い性格は一変して平気で人に迷惑をかけたたりすることになるのです。
特にその頃は、飲酒時の記憶が飛んでしまい(ブラックアウト)前夜の記憶が全くなくなります。
そうなると、ほとんどの場合は同僚の前で暴言を吐いたり、人によっては暴力を振るうようになり警察沙汰になることもあります。
長年自分を良く見せるために自分を犠牲にしてきた人のストレス発散の形が、このように人に迷惑をかける形に変容していくのです。
人生の帳尻を合わすように働いていくということです。
自分に正直に生きる
人は自分の本心に素直にしか生きられないのです。
あまりにも本当の自分の心から目をそむけていると、いずれは何処かで付けを払わなければなりません。
アルコール依存症になり付けを払う人もいれば、うつ病などの精神疾患で払う人もいます。
その他のギャンブル・買物・性・薬物依存症などは全て、本当の自分を生きてこなかった代償を依存することにより払っているのです。
あまりにも人当たりの良い生き方をしていると、自分の殻にも気づけなくなるでしょう。
人当たりの良い生き方とは、実は人から良く思われたい、人から嫌われたくないという思いの裏腹なのです。
この考えを人生の早い時期に気づかなければ、人生の後半に必ず何かの支障がその人に現れてきます。
どうして自分は友達ができないのだろう、どうして同僚は皆自分に冷たく当たるのだろう、家族がなぜバラバラなのだろうなど何かしらが現れてくるのです。
たまには旅にでも出て客観的に自分を見つめることも非常に大事なのです。
普段気づかない、人に好かれたいがために犠牲にしている本当の自分の姿を知ることは病気の予防にもなるのです。
どんなに人に好かれようと演じてみても、好かれる縁と好かれない縁があることに気づくことも非常に大事です。
人には相性が絶対的に存在するのですから。
嫌われることを、しかたがないことと受け入れることが人生を無難に生きる秘訣であると気づいた人は本当の意味で強い人です。
旅に出られない人には坐禅をお勧めします。
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