人生はマラソンです!ゆっくりあせらず行こう
魅力的な先輩
就職したばかりの頃に、職場に皆が憧れるT氏という先輩がいました。
仕事もできるしスポーツも万能で、皆に好かれて何一つ欠点がないような人でした。
その後、長年に渡り出世も同期職員のトップを走り、何不自由のない人生に見えました。
T氏が50歳頃になったとき、その人の部下として働いていた人が、トップの人から抜擢されてあれよあれよという間にT氏の上司になってしまいました。
それからのT氏は坂を転げ落ちるようにして失脚して、早期退職して職場を去って行きました。
人づてに聞いた話では、T氏は在職中、出世競争でかなりの人に恨みをかっていたとのことです。
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人生の罠
状況は違いますが、若い頃に非常に目立ち優秀で活躍していた人が、中年以降に精神を病んだりして不幸な人生になった人を数人見てきました。
ニュースなどでは、毎日のように部下が不祥事を起こしトップが頭を下げる場面が放映されます。
最近もJR西日本で、降雪により線路のポイントが切り替わらずに数千人が電車に取り残されて、社長が深々と頭を下げるニュースがありました。
元首相の暗殺では、警察の上層部の人たちが何人も退職を余儀なくされました。
人生は何があるか分からないと身を持って知らされた経験です。
芸能界などでも子役とか若い時代に飛び抜けて活躍した人は晩年不幸になっている人が多くいます。
若い頃と晩年のギャップが多すぎて、それに耐えきれずに薬物・アルコールに依存する人達は後を絶ちません。
人生はマラソン
よく人生はマラソンに例えられますが、どんな人でも人生の早い時期に飛ばし過ぎた結果、後半まで勢いが持たないことはよくあります。
若い頃に頂点を極めた人は思い上がり、おごってしまう話は洋の東西を問わずよくある話です。
また注目されればされるほど人の恨み、妬みを買うことが多くなり隙を見せたら真っ逆さまに引きずり降ろされることも世の常ではないでしょうか。
戦国時代とはやり方こそ違いますがなんら変わらない世の中なのです。
これは日本だけではなく、ロシアのトップにしろ中国のトップにしろ、いつ何時引きずりおろされるか気が気でないので気が休まることはないのです。
しかし逆に考えた時、中年まで不幸だった人はまだまだ後半にチャンスは残っているということです。
中年まで不幸だった人はストレスにそれほどさらされていないので、まだまだ生命力が温存されているとも考えることもできるのです。
細く長く生きるも、太く短く生きるも人それぞれで良いと思うし、飛び抜けて素晴らしい人生を継続して送った人もいないし、不幸ばかりの人生もないのです。
世はつねに無常なのです。
無常とは物事は常に移り変わって行くということです。
自分にとって良いことも起こるし悪いことも起こるということです。
後悔さえしなければ、どんな人生でもプラスマイナス零の似たり寄ったりの人生なんです。
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