不条理が人を成長させる!思い通りにならない人生の生き方

新型コロナが発生してから2年6ヶ月、ロシアのウクライナ攻撃が始まってから8ヶ月が経とうとしています。

この間、世界中で無差別殺人、自殺者の増加、インフレ等数限りない不幸に見える出来事が起こっています。

これを仏教用語で一切皆苦といい、人生は思い通りにならないと2500年も前からそう言われています。

なぜこんなことが起こり、それをどう対処したらよいのでしょうか。

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ブッタの悟り

2500年も昔から、この世はすべてが思い通りにならないと言われています。

2500年前というと、当然車もないしパソコンもない、あるのは大自然の動物、植物、人など皆一見優しそうで悪いことは起こらなそうに見えます。

しかし実際は病気、疫病、地震などの自然災害などはあったし、何よりも人の妬み嫉妬など今と変わらない人間の我による災いもたくさんありました。

 

そんな中、どうにかしてこの世界を変えたいという強い思いで出現したのがブッダでした。

数十年に渡る修行の後、悟りを開き2500年も経た今でもその思想は仏教という名で続いているのです。

 

その悟りを語るとなると、とんでもない時間もかかるし難解な部分もありますが一言で表すと、すべてを受け入れるしかないということです。

どんなに不幸なことを悲しんでみても哀れんでみても、不条理なことはどうしょうもないということを長年の修行でブッダは悟ったのです。

戦国時代と変わらない残酷な世の中

いじめ、自殺、無差別殺人、戦争など周りを見渡しても間違いなく存在しているしこれからも無くなることはないでしょう。

またアルコール依存症、麻薬中毒、薬物依存なども間違いなくこれから何千年先まで続いていくことでしょう。

 

それは人間には我欲があり、それがある限り不条理なことはなくならないとブッタは言い切っています。

その証拠に数千年前からずっとそうだったし、いきなり消滅することはないでしょう。

 

新型コロナもそうだし今回のようなロシアの軍事作戦と呼ばれている戦争は、この文明が発達した21世紀には人も進化して絶対起こらないだろうとつい最近まで言われてきました。

ところがそんな希望も消え去り、この発達して揺るぎないと思ってきた科学技術をもってもパンデミックは制御できないし戦争を止めることも出来ていないのです。

 

国連だとかWHOなど、第二次世界大戦の間違いを二度と起こさないために世界を一つにまとめてくれると思われていた組織も何も機能しないことが明るみにもでたのです。

もう何が起こってもおかしくないし、もちろん核戦争が明日起こるかもしれないということを皆覚悟しなければならないのです。

受け入れるしかない不条理

ブッタは数十年もかけた修行により、何があっても全てを受け入れるしかないということに気づきました。

我々がブッタの真似をして悟りを開ことしても時間がかかりすぎるし、一番合理的なことはそのブッダの気づきを受け入れることが一番合理的なのではないでしょうか。

 

もしあなたがいじめを受けて毎日辛い思いをしていても、もしあなたがアルコール依存症で死ぬほど生きることが嫌だとしても、それは何千年も前から無数の人たちが経験してきたことだし受け入れるしかないことなのです。

それから逃れることが出来ないのであれば、開き直るしかないのです。

不条理が人を成長させる

どんなことが人生に降り掛かってきても、あなたがそのことの最初の犠牲者ではありません。

過去数千年の中では、数しれない不幸、犠牲、残虐行為、惨殺など数え切れないほどの不条理なことがありました。

自分は何も悪いことをしていないのに何故こんなことが起こるのだろうと過去に無数の人たちが疑問を抱いてきたのです。

でも人生とはそういうものなんだよとブッタは初めて気づいた人でした。

 

人生、世界に理想を持つことはもう止めましょう。

完全に幸せな世界も無いし、完全に不幸な世界も無いのです。

ただ人はどの波長(現実)にフォーカスするかだけなのです。

幸せな波長(現実)にフォーカスする人は幸せを感じる部分が多くなるけれど、不幸なことは無くなることもないのです。

その逆も同じことです。

 

般若心経では世界は波動で出来ているといっています。

その波動には良いも悪いも無いのです。

波動はただ振動しているだけで、人はどの波動に波長を合わせて生きていくかだけなのです。

 

そうであるなら、不条理なことも自分の人生を成長させてくれると開き直ったほうが人生が楽しくなるのは間違いのないことなのです。

不条理なことはなるべく若いうちに経験しておくと後の人生は楽になると思えば、不幸も楽しみに変わってくるのです。

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