依存症になる人の共通点!孤独を受け入れ中道をいく

春は歓送迎会、人事異動、昇進のお祝いなどの

飲み会が多くなります。

そんな中でお祝いのおめでたい事だけではなく、

その影にはライバルが栄転したとか、

部下が自分の上司になったなど数多くのドラマが

始まる時期でもあります。

 

自分の経験から言っても会社の人事異動の時に

喜ぶ人は10人のうち一人くらいのもので、

残りの9割の人は内心穏やかではありません。

 

栄転の挨拶に来た人には笑顔で送り出さなければならず、

心の奥では嫉妬と妬み心が渦巻き苦しいものです。

女性であれば寿退社をする幸せそうな人を送る会などでは、

親しい友人の場合は別にして特に高齢の独身女性は

辛いという話を聞いたことがあります。

そんな人の送別会の場では、思わず飲み過ぎてしまい

記憶を無くしたという人も多いのではないでしょうか。

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苦しみから逃れるために

自分の劣等感も追い打ちをかけて、

そんな嫉妬と妬み心が苦しくなり

家で酒を飲み始めるのが今の季節でもあります。

最初は缶ビール一本から始まり

次第に酒量が増えていきます。

 

職場で何か嫌なことがあったり、家庭内のもめ事、

孤独感などを酒で紛らわすことが習慣になっていきます。

そんなことが何年も続いていくと毎日の飲酒が習慣化して

飲まずにはいれなくなっていくのです。

 

5年も経つと毎日五合くらい飲まないと

酔いが回らないような状態になります。

そうなると脳内のセロトニンが不足して

酒が切れると非常に不機嫌で辛い状態になります。

いわゆる鬱状態がひどくなっていくのです。

 

それを紛らわすためにさらに酒の量が増えていき、

朝から飲むようになります。

これがアルコール依存症になる経過です。

これは女性であれば過食症になる過程と

似ているとも言われています。

酒の代わりに甘いものなどを食べることにより

進んでいくのです。

 

依存症の共通点

最近コカインで逮捕された芸能人がいましたが、

30年間くらい前から大麻、コカインを常習していたと

言いますから完全な薬物依存症と言えるでしょう。

薬物依存症もアルコールと同じことから始まります。

普段のストレス、他者への嫉妬、妬み心、

社会に対する反発、孤独感などを和らげるために

最初は週に一回くらいの使用から始まります。

そのうちに常習化して、薬物を使わなければ

苦しくて生きていくことができなくなるのです

 

どの依存症も最終的には経済的にも肉体的にも崩壊して

死に至ることになります。

今回摘発された芸能人が拘置所から出てきた時に、

何かスッキリした表情に見えたのは

依存症から解放されて命が助かったことへの

感謝の気持ちだったようにも感じました。

 

依存症の実態

アルコールの害を過去にたくさん見てきました。

職場の先輩、飲み屋の主人は最終的に

浴びるように毎日酒を飲んで、

全ての内臓が機能しなくなり

精神的にも苦しんで若く死んでいきました。

 

酒を飲む理由は人それぞれです。

しかし依存症になると自分の孤独を癒したいからに

変わっていきます。

最終的には自分の孤独を癒すだけのためだけに

全てを犠牲にすることになるのです。

こんな理不尽なことはありません。

 

罠にかからないために

アルコール依存症になる一歩手前の人が言いました。

俺はそんなことはない、

たくさんの人に囲まれていて孤独ではないと。

本当でしょうか。

たくさんの人に囲まれていればいるほど

実は孤独を痛感してしまうのです。

 

これはアルコール依存症だけのことではありません。

薬物、ギャンブル、買い物、ネット、性、浮気依存症など

日本で約1000万人の人が掛かっていると言われています。

これだけの人が日々孤独を感じているのが日本の現実なのです。

 

刑務所に入ったことのある人で

孤独で寂しかったと言う人はいないと言います。

一人でいることに納得すれば孤独ではないのでしょう。

昔から人はそういうものなのです。

誰にでも依存症になる素地はあるということです。

何事もほどほどに付き合っていく中道が一番大切なのです。

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