人はワクワクして毎日生きることができたら、それほど幸せなことはありません。
ワクワクして生きるとは、自分が好きで納得できることをして生きること。
そんな一生を生きることが、はたしてできるのでしょうか。
【SPONSORED LINK】
あるサーファー
若い頃、サーフィンが大好きでセンスもあり、地方大会でいつも上位に名を連ねる知人がいました。
友人にも恵まれいつもワイワイ楽しそうに暮らしていました。
サーフィンのために引越しまでして、朝は四時起きで練習をしてその後バイトをし、夕方また練習をするようなサーフィン漬けの毎日を10年ほど送りました。
その後同じサーファー仲間の女性と結婚して子供にも恵まれました。
子供も小学校に上がる頃から、経済的なこともありバイト中心の生活になり、好きなサーフィンからも徐々に離れていかざるを得なくなりました。
30歳代中頃になり経済バブルがはじけてバイト求人も急激に減り、正社員を探そうにも年齢的にかなり難しく経済的に困窮しました。
そして現在はビルの警備員として生計を立てていますが、数年前に白血病を患い今も病院通いが続いています。
今でもたまに会った時は目を細めて、当時のサーフィンのことを懐かしみますが、今はサーフィンをやる余裕もなく全くしていないそうです。
人生は流転するもの
まさに物語の人生のようですが、本当の人生とはこのようなものではないでしょうか。
マスコミとか報道で見せつけられる華やかな人の人生は、一瞬の頂点を切り取った断片でしかなくその他大部分の人生の時間は、辛く悲しい時期が必ずあるものです。
人の情熱は必ず冷める
どんなに好きなこと、ワクワクすることでも毎日それが自由にできるとなると事情が変わってきます。
甘いものが好きで好きなだけ食べて良いと言われても、飽きて食べれないのと一緒なのです。
自由も同じことです。
毎日働いて自由が束縛されているから休日も待ち遠しいのであって、毎日が日曜日の失業者にとっては休みの日は楽しみではなく苦痛の日々になります。
このように人はどんな好きなことであっても、そればかりでは必ず飽きてしまうものなのです。
人生は流転するもの
単調な日々を避けるために、人は色々な物語が必要になってきます。
表層的な意識では平穏を望んでいても、自分では気付かない潜在意識で荒波を求めてしまうこともあります。
よく人生の中で、自分が思ったことと正反対なことばかり起こると感じる人は、顕在意識と潜在意識のベクトルが合っていないのです。
病気という物語
波風のない単調な生活を送っていると、思いがけない病魔に襲われることもよくあることです。
先天的な病気とか伝染病などは別ですが、単調な日常を変えるために自分で病気という物語を作ってしまうこともあります。
表層の意識では絶対病気にはなりたくないと思っていても、本人が気付かない潜在意識でそれを選択してしまうのです。
例えば本人が気付かない潜在意識の部分でこんな仕事はもう嫌だと思うと、知らず知らずにその仕事を辞める方向に進んでいきます。
例えばですが、仕事を辞めるのに一番手っ取り早いのは病気になることだと潜在意識が判断すると、本当に病気になってしまいます。
人生とは潜在意識が描くキャンバス
顕在意識とは簡単に言うと理性の意識で、常識とか自分が生きるために必要な戦術などのことで、これを普段の意識と表します。
潜在意識とは自分の駆け引きのない本当の姿と言うことができます。
本当に好きなこと、心の底から湧き上がるワクワク感などは潜在意識からくるもので、経済的観念など周りに左右されない自分の根底の部分になります。
潜在意識が自分に与える影響は大きく人生を牽引する力になります。
しかしいくら自分が大好きなことをしても、経済的に生活が成り立たないなどと顕在意識(普段の意識)が判断すると大きなブレーキとなります。
自由気ままに生きるとは潜在意識優位に生きると言って良いでしょう。
人生はバランス
このように人は常に顕在意識(普段の意識)と潜在意識の折り合いで生きているということです。
好きなことをして経済的にも恵まれた人生を生きることは誰しも望むことです。
しかし好きなことにもいつかは飽きて、経済的なことも含めた人生の荒波に飲まれていくのが大半の人ではないでしょうか。
今風の、好きなユーチューバーの仕事をして億万長者になるのは、宝くじに当たるより確率は低く、しかも5年後にはどうなっているか誰も分からない不確実な世界だということも忘れてはなりません。
ワクワクを一生続けられる自信があり、しかもどんなに貧しくても耐えていける辛抱強い人であれば、そんな人生も素敵なものです。
人生を重ねた自分から言えることは、仕事で苦労をして休日はワクワクを最高に楽しむという、苦楽のバランスが取れた生き方が最高なのです。
スポンサーリンク