人は皆、人生で苦しみたくはないし悲しみたくもないと思っています。
退屈な日々を避けたいと思い、時間つぶしをする人も沢山います。
このようなマイナスの感情は、人生の中で無くなってほしいと皆思っているのではないでしょうか。
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嫌なことの意味
世の中には嫌なことと良いことがあります。
この二つは表裏一体の感情で、どちらか一つだけで存在することはありません。
分かりやすく例をあげると、仕事が忙しく休日も出勤しているような人が会社を辞めて、海外旅行で南の島に行ったとします。
しかし一カ月もすると南の島にいることが退屈になり、そこにいること自体が苦痛になってきます。
このように、仕事が忙しい苦痛から一時的に逃げて南の島に行って良いことを味わったとしても、また退屈という苦痛が降りかかってくるということです。
永久に嫌なことが続くことはありえないし、逆に良いことが続くこともありえないのです。
言い換えると、良いことがあっても良いことに飽きてしまい、良いことを感じられなくなるのです。
このように考えると、嫌なことと良いことの繰り返しが人生というものなのです。
全ての事に満ち引きがある
悩み苦しみは人それぞれです。
現在、生きることに疲れ果てて生きることが苦痛で悲しみに打ちひしがれている人がいたとします。
しかしそんな人であっても、疲れ果てて苦痛にじっと浸って耐えていると、必ずその感情に飽きてその苦しみから解放されて、そのことに苦痛を感じないときが来るということです。
ここで一番大事なことは、悩み苦しみに完全に浸るということです。
悩み苦しみから逃げたりごまかしたりしたら、その感情から抜け出すことに非常に時間がかかるということです。
悩み苦しみから逃げないでじっくり浸れば浸るほど、早くその感情から抜け出すことができます。
その感情から一度抜け出すことができると、もう二度と同じことで悩み苦しみを味わうことはなくなります。
そして、その苦しみから解放された喜びをしばらく感じて、そしてまた、その喜びの感情に飽きてまた別のテーマに悩み苦しみを感じるようになっていくのです。
その繰り返しのことを人生というのです。
これで満足という人生はない
貧困から抜け出し、若くして億万長者になった人がいたとします。
傍から見たら経済的に不安が無くなって、死ぬまで幸せな人生を歩めるのだろうと想像してしまいます。
しかし、そんな人もお金が十分にあるという幸せに飽きて物足りなくなり、お金を失ったらどうしようと考え更にお金が欲しいという苦しみを味わいます。
また、他の部分の欲求が高まり、例えば容姿端麗な完璧な女性を求めて苦しんだり、ありもしない完璧な愛を求めるようになって苦しむことになるのです。
このように、満足した状態が長期間続くことはあり得ないし、その逆もありません。
このように人生は、プラスマイナスを同程度に繰り返して進んでいくのです。
もし、苦しみばかり出会うという人がいるのであれば、その人は悩み苦しみから逃げて、その感情に十分に浸りきっていないからマイナスの状態が長引くことになるのです。
早くプラスの感情になるためには、マイナスの感情に浸りきって早くその感情に飽きてしまうことが秘訣なのです。
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