今までの人生で失敗したことのない人はいないでしょう。
むしろ人は失敗だらけの人生を送っているといっても良いでしょう。
しかし禅の考え方では、「どんな人でも未だかってただの一度も失敗したことが無い」と言い切ります。
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生きることは種をまくこと
なぜこんなことが起こるのか全く分からなかったことが、数年後に理解できることがあります。
全く脈絡の無い事が、時が経ち面になり浮かび上がってくることもあります。
因果応報という言葉がありますが、何かを行うと必ずその結果として実を結ぶという意味です。
そこには時間の概念が入っていないために、今日行ったことが明日実を結ぶか10年後になるかは分からないので人は実感することがなかなかできないのです。
ある程度経験を積んだ年齢になって来て人生を振り返った時、殆ど全ての出来事が自分にとって必要なことだったと気づくことがあります。
有名な話では、アップル創業者のスティーブジョブスが、すい臓がんを患っていた時期に、スタンフォード大学の卒業生たちに対して行ったスピーチがあります。
彼が死ぬ数年前に行ったスピーチで、50歳を超えていたと思いますが、非常に禅的な言葉を残しています。
「将来を見据えて点と点を繋ぐことはできないが、後で振り返った時に繋がりが必ず見える」と言っています。
これは、今行っていることが将来どうなるか全くわからないけれど、その行っている点が将来結びあって必ず面になって成就するということです。
失敗したとしても、それは必ず将来役に立つとも言っています。
その失敗が自分を大きく育ててくれた、その失敗が無ければ今の自分は無いなど、失敗が将来の大きな成功に繋がることはよくあることです。
人生には失敗も成功もない
人生はつまらない事だらけだと言う人もいますし、人生ほど面白いものはないと言う人もいます。
ただ生きているだけで幸せを感じてる人もいます。
人生で起こることを全て「つまらない目線」で見るとつまらなくなるし、「面白目線」で見ると面白くなるのです。
その証拠に、年頃の娘さんは箸が転げても大笑いするし、何も起こっていないのにクスクス笑いだしたりするものです。
長い目で見ると失敗は成功の元だし、失敗の時期もあるし成功の時期もあり、失敗の時期に諦めるので失敗に見えるのです。
ただ失敗に見えることと成功に見えることが糾える縄のように続いていくのが人生なのです。
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