人はいつも喜びあふれる人生でありたいと
願っています。
しかし心の底から喜びを感じている人は多くはいません。
子供の頃は毎日が楽しくてしかたがなかったのに、
歳と共にどうして喜びを感じられなくなるのでしょうか。
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無邪気な時
子供時代は時という感覚が少なく、
外で遊んでいて気が付けばあたりは真っ暗という
経験を誰しも持っています。
そんな時代は楽しいとか嬉しいという感覚よりも、
世界と一体となり遊んでいたといった方が
正しいでしょう。
過去や未来に心を奪われず、まさにこの瞬間に
全てを生きていたということです。
そんな時代も年と共に色あせていき、
しだいに周りの事と時間を意識した人生に
変わっていきます。
友達より成績が悪いとか兄より出来が悪いなど
他者と比べられることが多くなります。
また、将来の心配や過去の出来事に
心を奪われるようになってきます。
そうなると一心に物事に集中する気持ちが少なくなり、
何時も周りと時間を気にした生き方になっていくのです。
心が上の空になり今この瞬間に生きていない状態です。
対比する生き方
青年期になり自我が確立してくると、
自分の立場はどのレベルにいるのか
常に意識することが多くなります。
学校の成績はもとよりクラブ活動、
異性にもてるかなどいつも周りの人と比べる
意識が働くのです。
友達が自分より優秀な学校を卒業しているとか、
過去についても比較するようになります。
そうなると他者より劣っていれば悔しい思いをして、
しだいに喜びを感じる時間が減少していきます。
受験などで優劣を付けられるとますます落ち込み
将来に悲観する人もでてきます。
本当の生き方
幼い子供を見ていると無邪気でほのぼのした気持ちが
伝わってくるものです。
犬とか猫がペットとして好まれるのも
幼い子供と同じような雰囲気があるからではないでしょうか。
その共通したこととは、今この瞬間に生きていることです。
過去とか未来に囚われずに、
ただひたすらに生きているからこそ醸し出される
光があるのです。
そこには穏やかではあるけれども
永遠に思える喜びがあるのです。
禅の世界では作務といい、
何も考えないでただひたすら掃除などに
専念するという考えがあります。
生きるとは過去や未来に囚われることなく
今この瞬間に専念するということです。
この基本的な生き方を現代人は
忘れてしまっているのです。
だから生活の中で喜びを感じることが
できないのです。
ITだのAI(人工知能)という
外の事象に縛られるのではなく、
ただひたすらこの瞬間に生きてみませんか。
そうすることによって、
何か満たされなかった思いもしだいに収まり
何もしなくても喜びに満ちた生き方に
変わってくるのです。
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