最近は体に良い栄養に関するテレビ番組が
毎日のように放送されています。
血糖値が高い人にこの食べ物を2週間食べさせたら
下がったとか、食べ合わせを変えたら栄養が
倍効率的に吸収されるなど、
さまざまな食物が取り上げられています。
また過去に常識とされてきた健康に良いものも
間違いだったなどの報告もされています。
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減らない病人
高度成長期に医療が発達して、
病気の治療法も次々に改善されて
21世紀にはほとんど全ての病気の治療法が
見つかると言われたことがありました。
しかし現実には病人は減るどころか、
どこの病院に行っても患者で溢れかえっています。
なぜこんなに医療が発達しても病人が減らないのでしょうか。
医療の間違い
医療が発達するにつれて
診療部分が細分化されてきました。
昔は内科に行くと一人の医師が
全ての内臓を診てくれました。
しかし今は細分化されて
Aという医師の専門外の部分が悪いと思われると
Bという医師に回されて、
あたかもたらい回しのような診療になっています。
こうなると患者に対する責任感も薄れ、
誤診などの医療ミスが大変多くなり
社会問題となっています。
人の体は一つ一つの臓器が
バラバラに働いているわけではなく、
緻密な連携によってトータルとして
機能しているのです。
そんな連携が健康には非常に重要だと
分かってきたのに関わらず、
医療の細分化はますます進んでいます。
これでは患者のための医療ではなく、
医者の立場最優先の都合の良い医療になっています。
こうなると医療で本当に病人を治せるのかという
疑問すら湧いてきます。
医療の細分化だけではなく、
患者に対する薬の処方の問題も
まだまだ改善されていません。
民間企業の利益最優先のような病院経営により、
何種類もの薬を処方されて薬漬けになっている患者が
周りにたくさんいます。
ほとんど診察もされず
薬だけ貰って帰ってくる高齢者は後を絶ちません。
栄養学に騙されないために
医療の細分化と同じことを
栄養の世界でもやり始めています。
一つの食品の栄養素を細かに分析して、
体のこの臓器に良いなどと一部分を見たところで
何の意味があるのでしょうか。
我々は毎日たくさんの種類の食物を摂取しています。
その食べたものがミックスされて
トータル的に体の栄養になっていくのです。
その食べ合わせの種類も無限大にあります。
それを一つ一つ分析して見たところで、
最終的にどう体に作用するかはAIでも分かりません。
栄養分野でも医療の間違いと同じことを
繰り返そうとしているのです。
我々には数千年に渡り日本人が培ってきた
食文化があるのです。
最先端で発見された健康に良い食べ合わせを、
実は日本人は数百何前から普通に行っていたということが
たくさんあるのです。
一番最高の栄養食品は
自分が今一番食べたいものだと言う、
人間本来与えられた感性を取り戻す時が
来たのではないでしょうか。
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