運命は決まっていると言う人がいます。
生まれてくる前に自分の生きる人生を決めて生まれてくるというものです。
いやそんなことはない、それではあまりにも人生はつまらないではないかと言う人もいます。
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運命の不思議
人生には必ず波があります。
良いことがあれば必ずその後には悪いことが起きます。
良い事が人生のすべての時期に続くと言うことは決してありません。
その逆に人生のほとんどが悪いことばかりだったということもありえないのです。
もしもそうだと思う人がいるのなら、その人は余程偏った考え方をしていると思った方が良いでしょう。
どちらにしても良いこともたくさんありますが、そのことは忘れやすくほとんどの人は苦しみ、悲しみ、戸惑い、何とかギリギリの所で生きることになるのです。
花火のように一瞬人生が輝いたような人でも、残りの大部分の人生は辛く耐え忍び生きていかなければなりません。
それが人生というものではないでしょうか。
人生を考えさせられる事件
令和元年の今年も残り少なくなりましたが、人の人生を考えさせられる事件がたくさん起こりました。
特に印象深かったのは、自分の息子を殺害した元農水省の事務次官の人生ではないでしょうか。
傍から見たら羨むような公務員トップの座まで登りつめた人の人生が、事件によりあぶりだされました。
息子の家庭内暴力と娘の自殺。
この事件が無ければ決して他人には気づかれなかったであろう本当の人生の真実。
まさに栄光とは真逆の虚構の人生が暴かれたのです。
どんな人生にも傍から見たら気づかない裏腹な側面はあるものです。
ただほとんどの人はそれを表に出さないというか隠すために気づかれないだけなのです。
殺人事件は起きていないけれども自分の家庭もこの事件に近いと思った人もたくさんいるはずです。
人の人生の真実はこのようなものなのです。
苦しみという特効薬
その人が耐えられる試練しか神は与えないとよく言います。
綺麗なお花畑に3日間もいれば飽きてしまうように、案外人間は自分で苦労を作り上げて苦しんで、その後の快感を得ようとしている側面があります。
この事件は特別だと皆思うかもしれませんが、ある時期まで順調だった人生が一つの歯車が狂うことによって一気に転落することもよくあることなのです。
病気もそうです。
昨日結婚式を挙げた幸せなカップルであっても、明日ガンを宣告されることもあります。
起業した会社がやっと順調になり、お祝いで出かけた海外旅行で飛行機事故にあうことだってあり得ないことではないのです。
車や電車での事故などは毎日のように起こっていますが、家族が巻き込まれることもあるのです。
人は本当におごりやすいのです。
事務次官もある時期までは順調にいき本当に優美な人生を謳歌していたことでしょう。
しかしそこには必ず落とし穴もあることを忘れてはならないのです。
辛い事を経験することは人を正常にする唯一の特効薬なのかもしれません。
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