日本の政治・経済もいよいよ先が見えなくなり、
日本に見切りを付けて海外に移住する人も
増えているといいます。
しかし海外生活もマスコミで紹介するように
良い事ずくめでは決してありません。
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海外生活の現状
仕事の関係で2年間海外に住んだことがあります。
年間平均気温が25度くらいの常夏の国です。
日本のように四季がなく、
だらだらと夏が続くという感じです。
植物にも紅葉の時期が無く、
茶色のまま枯れ果てることになります。
このような変化の少ない国に住んでいると、
人々の性格も大らかになり
悩み苦しみも少ないように感じます。
時間感覚も、待ち合わせで1時間くらい遅れても
全く気にしないし大ざっぱです。
また人々の競争意識も少なく、
今日それなりに生きることが出来たら
それで十分という生き方をしています。
経済的な観点からも、
現在それなりに食べて生きているのだから
将来も生きていくことが出来るだろうと楽観的です。
日本に長い間暮らしてきた日本人にとっては、
時間の約束も守らない、
経済的にも計画性がないと悲嘆的に見てしまいがちですが
実はそんなことは一切ありません。
経済的には日本と正反対な国ですが、
日本人よりも幸福度は数倍高く皆穏やかで親しみやすく、
笑顔の美しい南国の国民性には学ぶところが沢山あります。
見知らぬ人が道路ですれ違っても、
気軽に声を掛け合いますが、
日本でそんなことをするとちょっとおかしな人と
通報されるかもしれません。
生活習慣、時間管理など日本とは違いますが、
それを受け入れるようにしていくと
次第に南国的なのんびりした気持ちに変わっていきます。
治安が悪いとアウトドアを楽しめない
日本は世界で一番治安が良いのは
世界中が認めるところです。
そんな中に長年生きていると、
危険という概念を想像することは難しくなります。
日本以外のほとんどの国では、
街を歩いていて引ったくり、強盗に合うことを
常に頭に想定して生活しなければなりません。
忘れてはならないのは、釣り・海水浴・山登りなど
アウトドアの世界でも常に犯罪の危険は付きものです。
日本ではすべての事を忘れてアウトドアで
リフレッシュするなどと言いますが、
世界ではアウトドアも危険というストレスが
常に付きまといます。
そんな世界に長年住んでいると、
日本の全身を投げだすことができる自然が
懐かしくなってきます。
食生活が最も重要
生まれてからずっと日本で生きてきた人にとって
一番の問題は食生活の違いではないでしょうか。
海外に住んで数か月間は現地の食事を色々食べてみますが、
最終的には日本食が恋しくなってきます。
食に関してはDNA的な要素が大きいので、
中々変えることは出来ません。
現地に20年間住んでいる日本人がいましたが、
日本から食材を送ってもらったり、
現地で調達したりと日本食はどうしても
切り離すことが出来ないと言います。
20年間異国に住んでも
8割は日本食を食べる生活なので、
輸入品に頼る食費も日本に住むよりも
割高になっていまいます。
経済的な観点から海外移住を考えている人も
沢山いるかと思いますが、
長期的に見ると割高な輸入した日本食を食べることになり、
逆に割高な海外移住生活になることも忘れてはいけません。
アルコールは日本より高価
酒好きにとってはアルコール飲料の値段も
気になるところですが、海外で日本酒、
焼酎などを手に入れることは至難の業となり、
販売していたとしても日本の数倍の値段は
覚悟しなければなりません。
またウイスキー、ウオッカ、ジンなどは
ほとんどの国で日本より割高です。
ワイン、ビールなどは現地で生産している場合、
日本より安いことが多いです。
海外移住する前に現地で生活してみよう
テレビ、雑誌、ネットなどで
海外移住を推進している風潮もあり、
住居費、現地の食材、生活雑貨、
電気・水道・ガスなどのライフラインが安いことを
うたい文句にしていますが、
日本の食材・酒の価格についても十分考慮しないと
最終的には重くのしかかってきます。
海外移住生活で、現地の人々と全く同じような生活スタイルを
貫ける覚悟のある人は利点がたくさんあるかもしれませんが、
その自信が無い方は3ヶ月間でも海外に住んでみると
その詳しい実態がわかることでしょう。
是非お勧めします。
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