よく人は自由になりたいと言います。
自由とはどういうことなのでしょうか。
【SPONSORED LINK】
自由とは何にも守られないと言うこと
世の中には職場が嫌で辞めたいと思っている人は
沢山います。
新年度に新入社員として入り、
ひと月半くらいしか経たないのに職場が嫌になり、
もう辞めたいと思っている人も沢山いることでしょう。
それは学生時代とは全く違う、
社会人という縛られた窮屈な世界に
もう息苦しさを感じたのかもしれません。
仕事を辞めてみると確かに時間的な縛りはなくなり、
朝は何時まででも寝ていることができるし、
夜もいつまでも起きていることができます。
朝起きてどこに行ってもかまわないし、
長期間海外に行くこともできます。
しかし心の中では恐怖心が出てくるものです。
なぜかと言うと自分を守ってくれるものが
全くなくなるからです。
もちろん給料も貰えませんし、
やることなすこと全てが自分の責任になります。
先の目処が全くつかなくなる
辞めて数ヶ月は
確かに自由感を味わうことができるでしょう。
しかし先の目処が全く付かないために
次第に不安を感じてくるのです。
どこに行っても不安感は払拭されないでしょう。
人は少し縛られている方が安定する
定年退職して蓄えもある年齢の人は、
何か打ち込むことが見つかると
人生の終盤を心置きなく楽しむことができます。
しかしまだまだ働ける年齢の人は、
社会との繋がりを持って
何かに縛られている方が安定するし、
不安感は少なくなるものです。
縛られることは確かに窮屈なことも
沢山あるでしょう。
しかし縛られることによって同時に
守ってもらえていることに
気付かなければいけません。
仕事を辞めて自由になってから
そのことに気付いても遅いのです。
自由になればなるほど、
逆に恐怖心が増していくのです。
海外に出ると自由になれるのか
日本での生活に息苦しさを感じて
海外に飛び出す若者がたくさんいますが、
海外に出ると自由になれるのでしょうか。
数週間の海外旅行では、
日本との違いなどが新鮮に感じられ、
旅行会社などに守ってもらえるため
快適な旅行を楽しむことができるでしょう。
しかし、長期的に海外に住むとなれば
全く違うことなのです。
海外に住むということは、
自分の身は自分で守る必要があります。
拳銃などの所持が認められている国もたくさんあるし、
安全のために使うエネルギーは日本の数倍になります。
日本のように夜一人で出歩くことができる国は
ほとんどないと言って良いでしょう。
東南アジアなどでは犯罪の検挙率も
2割くらいしかないため、
犯罪者の比率は日本の何十倍にもなります。
食べ物も日本食レストランはたくさんありますが、
値段も日本の倍くらいするところも多く
常時食べることもできません。
日本食のスーパーもありますが
日本から輸送されるため、
ほとんどの食材は日本で買う倍くらいはします。
幼少時代からDNAに染み込んだ
日本の味噌醤油などの基本的な味から抜け出すことは
不可能と言って良いでしょう。
このように安全と味覚だけを取ってみても、
自由とは全く違う制約を受け続けなければなりません。
何処にいてもその場所で自由になるしか道はない
童話の青い鳥のように、
今と違った環境に何かを求めても
叶えることは出来ないのです。
今いる環境で出来ないことは
何処に行っても出来ないということです。
となると今いる環境に縛られながらも、
少しでも居心地の良い生活を送るための努力をした方が
余程充実感があるのではないでしょうか。
特に新入社員の方は、石の上にも三年と言うように
どんなに辛く厳しい会社であっても3年間務めると、
人生観が変わってくるものです。
ブラック企業のような会社でない限り、
修行と思い働いてみるのも必要なことです。
そんな経験を積んだ後に、海外に出るのであれば
また違った世界を堪能できるでしょう。
自由を求めて海外に向かうのではなく、
自分の力量を見定めるため世界に挑戦するのであれば
こんな素晴らしい冒険はないでしょう。
スポンサーリンク