メタバースは長続きしない

世界はメタバースの話題で持ちきりです。

メタバースにより世界が激変するとか、将来会社に行く必要が無くなる、旅行に行く意味が無くなるなど夢のような世界を描いています。

しかしそれは本当なのでしょうか。

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マスコミは話題を求めているだけ


数年前に5Gが話題になったことを皆様は覚えているだろうか。

5Gとは第5世代移動通信システムのことで、それが始まると高速大容量、多数同時接続などによりデータを高速で送信できることになりテクノロジーの大変革が起こり、世界に大きな変化をもたらすと大騒ぎされました。

日本でも2020年春からサービスがスタートしました。

それから三年が経とうとしていますが、大きな変化は感じられるだろうか。

確かに無人自動車技術、ビデオ会議などの遅延が少なくなりデータのダウンロードなども少なくて済ことは感じられます。

しかし以前想像されていた夢のような世界にはほど遠いように感じられます。

と言うか当時のマスコミなどの予想があまりにも大げさすぎて皆の期待感が大きすぎたことに原因があるのだと思います。

 

メタバースが描く次の時代


メタバースとは仮想空間の中でさまざまなことが出来て、会議・買い物・旅行などあらゆることが可能になると言われています。

また暗号資産を使い経済圏を構築して、現実の店舗などが必要ないのでエコになり、現実世界と同じように仕事や趣味、生活をしながら生きていく上でのすべての実生活が可能になるといいます。

現実世界の素晴らしさ


しかしメタバースができる未来の生活のほとんどのことは、実は我々は今実際行っていることなのです。

会議はズームなどで手軽にできるし、買い物はデパートに行かなくてもネットで家にいながらできます。

旅行だってテレビとか映画を見て家にいながら楽しむことができるのです。

暗号資産がなくても瞬時にクレジットカードでお金を支払うこともできるのです。


フェースブックがメタに社名変更してメタバース開発にシフトしたなどとマスコミで騒ぐので、ますますメタバースのことが大げさに取り上げられることにもなっているのです。

メタバースが夢のような世界を作り出すと皆が洗脳されているのも事実なのです。

仮想世界の危うさ


昨年暮れに暗号資産取引所大手のFTXが経営破綻して、ビットコインなどの暗号資産の価格が大暴落して世界中の話題になりました。

それまで仮想通貨はメタバースの仮想空間で使える通貨ということで高値で取引されていましたが、大暴落により日本でも多くの人が大損失を被ったといわれています

このように仮想空間は夢も大きいけれども壊れるのも一瞬だということを忘れてはいけないのです。

人間の本能に勝てるものは無い


メタバースの最大の売りは、家にいながらすべての活動ができるというものです。

しかし良く考えてみてください、人は家に居たくないから買い物にも行きたくなるし、家にいる単調さに耐えられなくなるから旅に出るのではないでしょうか。

家の小さなテレビでは満足できないので映画館に出かけるのです。

たとえ家の中でヘルメットをかぶり、メタバースにより夢のようなことができたとしてもすぐ飽きることは目に見えています。

あなたが家に3日間も閉じこもっていたら気がおかしくなることでしょう。

人は皆体を動かしたいし、場所を変えたいし、そして運動をしたいのです。

なぜならそれが人間の本能だからです。

その本能があるからこそ人類はアフリカから始まり世界中を駆け巡り進化してきたのです。

将来メタバースは物珍しさで一時的に流行するでしょう。

しかし人間の本能には勝てないのですぐ飽きられるのは間違いないことなのです。

マスコミやネットを鵜呑みにする時代ではもうないのです。

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