なぜ雑念はいけないのか!今の時代を生きるのに一番必要なこと

テレビなどを見ていると、坐禅は体と心の健康のために良く、また坐禅をしているときは雑念を捨てて無になりなさいなどとよくいわれます。

 

また呼吸はゆっくりと鼻で行うなど、規則が非常に多いのも古今東西の修行と言われるものにはつきものです。

 

しかし、なぜ雑念を捨てて無になることが重要なのかなどを説明することがないので、ほとんどの人は疑問に思っているのではないでしょうか。

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パソコンと脳の関係

個人が持つことができるパソコンが登場してから早くも30年が経過しました。

 

パソコンが登場してから人の脳の働きが具体的により分かってきたとよくいわれます。

 

それはパソコンのCPU(中央演算処理装置)、メモリーなどの働きが人間の脳の働きと非常に似ているからです。

 

たとえばパソコンが機能する時の状態が、人間の脳がシナプスのやりとりで記憶を司ったり整理したりする時と同じであるのもその一つです。

 

またパソコンの処理能力を超える情報を処理するときは、CPUが熱を持ちファンが回りそれを冷やそうとします。

 

これは熱によるCPUの損傷を避けるために行っていることで、処理の限界を超えるとフリーズして機能が停止してしまうこともあります。

 

人の安全機能

パソコンの安全機能を人間に当てはめてみると非常に腑に落ちることがたくさんあります。

 

たとえば知恵熱とよく言われるのは、幼児期に突然起こる発熱のことです。

 

これは歯が生え始めたり、知恵が付いて色々なことで外部から影響を受けた時に幼児の脳の処理能力がついていかずに熱を持つと考えられますが、パソコンのCPUの発熱と非常に似ています。

 

坐禅などで鼻から息をすることが重要といわれます。

 

これは鼻の奥の部分に直接脳と薄い膜で接している部分があり、鼻から息を吸うことで冷たい空気が脳を直接冷やしてくれることが分かっています。

 

まさにパソコンの冷却ファンと同じ機能を人間が持っているのです。

 

興奮した時に鼻息が上がるなどといわれますが、まさに興奮によって熱を持った脳を鼻から息をすることによって冷やしてくれているのです。

 

また風邪などで発熱した時に頭を氷などで冷やしますが、当然昔からの人間の知恵で脳を守る行為なのです。

 

パソコンも人間も重要部分は熱に弱いということなのです。このようにパソコンの様々な安全機能は人のそれと非常に酷似しているのです。

 

雑念という妄想

雑念とは気を散らす様々な思いです。

 

余計な思考といわれます。

 

自分の若い頃は、悩みなどが起こると、思考することでその悩みが解決できると信じていました。

 

悩みがあると、ああでもないこうでもないと一日中考えて解決しようとしていました。

 

しかし色々経験を積んでくると、それが全くの間違いであることが分かりました。

 

考えて解決できることは簡単な悩みごとだけで、ほとんどの悩みは考えても結論も出ないし解決もしないのです。

 

一言でいうと時がすべてを解決してくれるのです。

 

一休さんの遺言

有名な一休さんの遺言の話があります。

 

一休さんが死ぬ間際に一通の封筒を寺の弟子に残しました。

 

「この先、本当に困ったことが起こったらこれを開きなさい」と言い残しました。

 

何年かたって寺に大変な問題が起こり、どうすることもできず弟子たちが集まりその封筒を開いてみると、そこには「心配するな、何とかなる」と書いてありました。

 

悟りを得たといわれている一休さんが最後にたどり着いた境地が、何とかなるという非常に分かりやすいシンプルな言葉だったのです。

 

ある程度年を取ってくると実感として分かってくるのですが、99%の悩みごとは考えても解決しないし、しかし時間が解決してくれるのです。まさに一休さんの言葉どおり何とかなるのです。

 

なぜ雑念はいけないのか

考えても問題や悩みが解決しないと分かったなら、考えるだけ無駄なことです。

 

ましてや雑念はまったく意味のない無駄なことなのです。

 

しかしアメリカの心理学者が、人は一日にどのくらい考え事をしているか調査した結果、平均6万回しているということが分かりました。

 

起きている時間の9割以上は無駄な、考えても仕方がないことを考えて脳を疲弊させているのです。

 

これをパソコンに当てはめると、無駄な作業をしてCPUやメモリーを酷使して発熱し、フリーズ寸前まで行っていると同じことなのです。

 

当然処理能力も落ちるし、すべての作業が遅くなり使い物にならなくなってしまいます。

 

人はこのような状態になると脳が機能しなくなるので、うつ病になったり精神障害を起こしてしまうのもうなずけると思います。

 

数千年前から坐禅などの精神の修行法はありましたが、それらは例外なく雑念を起こすな、鼻からゆっくり呼吸することと言っています。

 

これはパソコンに当てはめると、余分なソフト(アプリ)とか必要のない情報をパソコンに入れないで、十分なハードディスクの空きとメモリーに余裕をもたせて常に快適にしておくということです。

 

当然CPUなどは発熱しないので100%の能力が保証されるのです。

 

補足しておくと人間は口呼吸をすると脳の冷却機能が損なわれて脳を冷やすことが出来ないのです。

 

これは恐るべきことで、最近の脳科学でやっと分かった合理的な脳の使い方、呼吸の仕方を数千年前の修行者は分かっていたということなのです。

 

今一番必要なこと

パソコンのCPUのたとえで分かるように、脳にも処理能力の限界があるし、脳に高い負荷がかかると熱を持ってきます。

 

その時に重要なのは鼻から呼吸して脳を冷やすことなのです。

 

この情報化の時代に一番必要なことは、脳に雑念などの余計な負荷をかけず、必要な時に全開できるようにしておくこと。

 

常にゆっくりした鼻呼吸をして脳を冷却しておくことが必要なのです。

 

最近の調査で20万人以上の学生が不登校になっていると報道されています。

 

コロナの影響もあるのか、うつ病などの精神障害、自殺者も急速に増加しているといいます。

 

複雑な世界になり様々な要因があるにしても、過度な情報化社会、社会の閉塞感と相まって明らかに余計なことを考えすぎている脳の疲弊からくるものです。

 

また子供は鼻から呼吸することが重要なことも教えられていないので、ほとんどの人が口呼吸になっているといいます。

 

教育とは小手先の便利な技術を教えるのではなく、数千年も前から分かっていた脳の使い方とか呼吸法を教えることが重要なことに、教育の指導者たちがいつになったら気づいてくれるのでしょうか。

 

経済、インフレ物価上昇、賃上げなど経済的なことしか100%考えていない政治家もまた、今のこの世界を決して改善することは出来ないでしょう。

 

もはや底の底まで落ちて崩壊しない限り人は気づかないものなのかもしれません。

 

それが極東の方で始まりかけているとしても決しておかしいことではありません。

 

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