アルコール依存症になりやすい人の性格

お盆が終わり、コロナの急増、ウクライナと統一教会のニュースで明け暮れている残暑の今日この頃です。


さらに女子中学生が殺人未遂を起こすような異常な事件が続いて、世の中に何が起こるか全くわからない未知の日々が続いています。

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不安と恐れが渦巻く日常

不安と恐れと聞くと思い出すのが、自分がアルコール依存症だった頃の自分の心の中です。


仕事、将来の事などの自分の自信のなさから湧き上がってくる、何とも言えない不安におののいていた長い日々がありました。


仕事の中でもミスを恐れ、友人家族の中でも嫌われることを極端に恐れ、何をしても本当の自分を生きることができませんでした。

 

そんなビクビクした日々から逃れられる方法は一つしかありませんでした。


それは飲酒です。


ビールを一口飲むと条件反射のように、一気にもやもやした心が晴れるのを感じました。


さっきまでどうしょうもなく自分に自身がない、誰からも嫌われているように感じていた自分が、水を得た魚のように急変することができたのです。


しかしそれも長続きせず、少し酔から覚めると先程の天国にいるような気持ちから急変し、どうしょうもないうつ気分状態に追い込まれてしまうのです。


それを回避するための唯一の方法は、更にアルコールを体に入れることしかありませんでした。

 

ビール一杯から始まり、数時間で日本酒換算で4合、5合と眠るまで飲み続けるしかないのです。


この状態は今の世界の状態と全く同じだと感じています。

 

自分が開放されるために必要なこと

アルコール依存症から立ち直るためには、最終的には自分が開放されることしかありません。


何から開放されるかというと、自分が勝手に決めつけている自分自身に対する評価から開放されることです。


これができない限り、何かに転化して一時的に禁酒ができたとしても、ちょっとした何かのストレスで再飲酒が必ず始まってしまいます。

 

具体的に言うと、たとえば抗酒薬などで一時的に禁酒できても、そのような外的な要素では禁酒を続けることは長続きしません。


その他の禁酒学習とか自助グループなどに入り禁酒が出来たとしても、一生それをやり続けることは不可能に近いのではないでしょうか。


必ずなにかの事件なり事故が起こり、そのストレスに負けて再飲酒に走ってしまう確率は高いのです。


それはなぜかというと、外的な要素に頼っているからなのです。

 

依存症から開放されるための唯一の考え方

アルコール依存症に限らず、すべての依存症から立ち直るために必要なことは、自分の内面を変えることしかありません。


そのために一番必要なことは他者の評価を気にしないことです。


他人にどう思われても良いという考えを自分が持つために一番良い方法は、他者は自分のことなんかほとんど気にしていないということを実感することです。

 

例えば結婚式に行き、自分の着ているスーツに大きなシミがあることに気づいても、自分が恥ずかしいと思っていることの100分の一も他人は感じていません。


他者がそのシミに気づいたとしても、なんかの事情があったのだろうとか、先程ワインをこぼしたのかななどと一瞬考えるだけで、貧乏だから洗濯にも出せない惨めな人間だと考える人はいないでしょう。


本人は余計なことにまで考えすぎて、後者のように他人は見て蔑んでいると考えるものなのです。

 

自分の知っているアルコール依存症者のほとんどは、過剰に他者の目を気にする人たちでした。


そして全員が他者に嫌われないように異常なまでに気を使い、普通の日常生活だけでヘロヘロに疲れていました。


自分の含めて、そんな内面の人がその疲弊した心を癒やすために酒を飲まざるを得なかったのです。


このことに気づくだけでも禁酒の確率は格段に上がるでしょう。


そして自分の内面を見つめるために、坐禅などの日本古来の精神修養法を行えば更に効果が上がります。


そうなると、今の混迷を深めた世界にも悠々と生きることができるのです。

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