パンデミックとストレスと戦争

新型コロナウイルスが世界に広まってから早くも1年が過ぎました。

その間、世界の人々の生活がガラッと変わりました。

本来であれば数十年間かけてゆっくり変化するような人間の本能的な部分であっても、その数十倍の速さで変わっていくので人のストレスは大変なものになっています。

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働き方の変化

人は数千年前から家と職場を行き来するような生活を営んできました。

もちろん家内工業などで家族全員で同じ屋根の下に暮らしている人もいますが、ほとんどの人は仕事と家庭という場をうまく使い分けて、ストレス発散をしてきていました。

 

それがほんの一年余りでガラッと変わり、オンラインで自宅で働く人が急速に増え、また子供も休校で家にこもり一日中家族が一つ屋根の下で暮らすことが多くなりました。

そうした中でうつ病などの精神疾患が急激に増えてきているといいます。

またDV(家庭内暴力)も急速に増加して海外などでは離婚件数も大幅に増加しているといいます。


ストレス発散できない現状

以前であれば、職場や家庭内のイザコザやストレスは職場帰りの居酒屋で発散したり、友人とのおしゃべりなどでその日の内に解消できました。

ところがパンデミックで外出もままならないために、ストレスが上手く発散できない人が急速に増えています。

その結果どうなるかというと、自宅でゲームをしたり酒を一人で飲んだりする機会が大幅に増えてきます。

 

ある大学病院の精神科ではうつ病などの原因を突き詰めると、ストレスのために大量飲酒している人が急速に増えているとの報告がありました。

以前から飲酒とうつ病の関係は脳内物質の研究などで明らかにされていますが、パンデミックの閉鎖された世界も手伝って今後大幅にアルコール依存症になる人が増えることが予想されています。


パンデミックと戦争

100年ほど前に世界中でスペイン風邪(H1N1亜型インフルエンザ)が大流行して、世界で6億人が感染し死者は3000万人はいたと報告されています。

1918年から3年間続き、その間に第一次世界大戦も勃発しています。

 

今年三月半ばの新型コロナウイルスの世界の感染者は1億2000万人、死者は260万人となっています。

100年前のパンデミックと比べると医学の進歩もあり死者などは大幅に抑えられていますが、国際状況を見ると100年前と同じような状況になっているのは間違いのないことです。

 

当時もパンデミックのフラストレーションなども手伝い急速に国際状況が悪化したといいます。

人々はストレスの発散口が見つからずに訳の分からない不満が溜まり、それが国際的に広まっていったと考えられています。

 

現在の国際状況として、中国の異常な躍進ぶりと横暴さには脅威としかいいようがありません。

中国の防衛費は昨年比6.8%増加の22兆円と発表されていますが、実際はその倍はあるという専門家もいます。

このコロナ禍で世界は住民の給付金などの経済対策でアップアップしているさなか、中国だけは千載一遇の世界進出のチャンスと見ているのか異常なことになっています。

 

中国だけではなくロシア、ベラルーシ、中東、北朝鮮、ミヤンマー、アメリカなどの他国も、何かパンデミック以前とは違う殺気のようなものを感じるのは自分だけでしょうか。

まさに100年前の第一次世界大戦のようなことにならないことを祈るばかりです。

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