禁酒日記 12日目

輝く人生

心地よく目が覚めた。

今日は何か良い事がありそうだ、

なんて思ったのは何十年ぶりだろうか。

 

働きだしてからずっと朝は苦手だった。

飲酒量が増えれば増えるほど朝を迎えたくない

気持ちが強くなっていった。

 

何時も今日は仕事休もうかと思うのだけれども、

何とか気力をふりしぼり出勤していた。

でも今日は違っていた。

出勤途中の草花によく気づき綺麗だと思う。

自分のことで精いっぱいで、

草花の事さえ気に留める余裕がなかったのだろう。

魂がもっと輝きたいと言っているように聞こえた。

細胞レベルの復活

しかし10日間程の禁酒によって、

ここまで朝を迎える気持ちが変わることが不思議だ。

精神もそうだが、長年の飲酒で

自分の体の調子ってこんなものかと思っていたが、

内臓の細胞一つ一つが喜んでいるような感覚がして、

体も心も10歳くらい若返ったような気がする。

もう年なので体も段々衰えていくだけだと

思っていたがそんなことはない。

今までアルコールの影響で、

老化の速度が速すぎたのだと思うべきかもしれない。

体の調子が良いと、心の調子も良くなるという

相乗効果があらわれる。

心身一如とは昔の人は良いことを言ったものだ。

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