苦難を乗り越えたときに暖かい人間性が現れる
歌の力
1980年代にスティービーワンダーというアメリカの歌手が
「心の愛」という曲を歌っていた。
その小気味の良いテンポのリズムと愛おしい詩は当時一世を風靡した。
当時は今と違い、昨日より今日、今日より明日が良くなるという確信めいた予感が世界中にあり、誰の顔にも笑顔があふれていました。
愛があれば何も心配しなくても良いとスティービーが言っているようで心地よい歌でした。
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波乱の人生
スティービーは生まれてすぐに目が見えなくなった盲目の歌手で、
若い頃に交通事故に合って後遺症で味覚と嗅覚を失うが、その後のリハビリで回復するなど波乱の半生を送っています。
それらの苦難が彼の人生を変えて、慈善活動、平和活動に目覚めていくことになります。
そんな彼の人生が、何とも言えない暖かい曲の雰囲気を作りだしているのかもしれません。
暖かい雰囲気
心の愛の歌詞は「愛しているって言いたくて電話した」など、それほど意味のある歌詞ではないがスティービーが歌うと讃美歌でも聞くようにおおらかな気分にさせられます。
人は苦しみが多いほど人に優しくできる、という歌詞を日本の歌手が歌っていましたが、スティービーはまさにそんな生き方をしているように感じます。
過去に様々な苦い経験をしても、それを乗り越えた時には皆彼のような暖かい雰囲気の人間になれると思います。
苦い経験をしなかった人の何倍も暖かい雰囲気になれたら、それはかけがえのない財産ではないでしょうか。
一番大切な財産は、心の中の財産なのです。
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